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MCIスクリーニング(認知症リスク検査)について

MCIスクリーニングとは

MCIスクリーニングは、アルツハイマー型認知症の前段階である「MCI(軽度認知障害)」のリスクを血液検査で調べる検査です。

 

アルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドβというタンパク質(老廃物)が蓄積することで発症すると考えられています。MCIスクリーニングでは、このアミロイドβを排除したり、毒性を弱めたりする働きを持つタンパク質の血中濃度を測定し、統計的にリスクを評価します。

 

症状が出る前にリスクを把握し、早めに予防に取り組むことが、この検査の目的です。

MCI(軽度認知障害)とは

MCIは、正常と認知症の間の状態です。物忘れなどの認知機能の低下はあるものの、日常生活は自立して送れている段階を指します。

MCIの段階では、認知症と診断されるほど症状は進んでいません。しかし、MCIの方の一定の割合は、数年以内に認知症へ移行するとされています。一方で、MCIの段階で適切な対策をとることで、認知症への進行を遅らせたり、正常な状態に戻ったりする可能性もあります。

だからこそ、MCIの段階で発見することが大切です。

検査の仕組み

MCIスクリーニングでは、少量(5ml程度)の採血を行い、以下のような働きを持つタンパク質の血中濃度を測定します。

  • アミロイドβを脳から排除する働き
  • アミロイドβの毒性を弱める働き
  • 神経細胞を保護する働き

これらのタンパク質の量を測定し、統計的な手法を用いて、将来MCIになるリスクをA~Dの4段階で評価します。

  • A判定:リスクは低い
  • B判定:リスクはやや低い
  • C判定:リスクはやや高い
  • D判定:リスクは高い

この検査は、現時点で認知症やMCIであるかどうかを診断するものではありません。あくまで「将来のリスク」を評価する検査です。

このような方におすすめします

MCIスクリーニングは、以下のような方におすすめしています。

  • 物忘れが気になり始めた方
  • まだ症状はないが、将来の認知症が心配な方
  • ご家族や親戚にアルツハイマー型認知症の方がいる方
  • 50歳以上で、認知症予防に関心のある方
  • 生活習慣の改善に取り組むきっかけがほしい方

当院では、「まだ症状は出ていないが、自分のリスクを知っておきたい」という方が受けられるケースが多いです。検査結果をきっかけに、生活習慣の見直しに取り組まれる方もいらっしゃいます。

検査の流れ

1.ご予約

MCIスクリーニングは自費診療です。ご希望の方は、お電話または受付にてご予約ください。

2.採血

ご来院いただき、少量の血液を採取します。採血自体は数分で終わります。

3.検査・分析

採取した血液を検査機関に送り、分析を行います。結果が出るまでに2~3週間程度かかります。

4.結果説明

結果が届きましたら、ご来院いただき、医師から結果をご説明いたします。リスクが高いと判定された場合の対応や、生活習慣の改善についてもご相談いただけます。

検査費用

MCIスクリーニングは健康保険の適用外となる自費診療です。

  • 検査費用:22,000円(税込)

※検査に際して、採血が必要となります(月曜・火曜・木曜・金曜の午前中のみ実施)

結果が出た後のフォロー

検査の結果、リスクが高いと判定された場合でも、認知症になると決まったわけではありません。むしろ、早めにリスクを知ることで、予防に取り組む機会が得られたと捉えていただければと思います。

 

当院では、検査結果に応じて以下のようなフォローを行っています。

生活習慣の改善指導

認知症予防には、日々の生活習慣が大きく関わっています。適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠、人とのコミュニケーションなど、具体的なアドバイスをお伝えします。

MRI検査の実施

必要に応じて、MRI検査で脳の状態を確認します。当院では「VSRAD(ブイエスラド)」という脳萎縮を評価するための解析も可能で、より詳細な評価を行うことができます。

定期的なフォローアップ

リスクが高い方には、定期的に検査を受けていただくことをおすすめしています。経時的な変化を追うことで、早期の対応につなげることができます。

専門医療機関との連携

MCIや認知症の疑いがある場合は、より専門的な検査や治療が可能な医療機関へご紹介いたします。当院は認知症の新薬「レケンビ」「ケサンラ」のフォローアップ施設としても登録されており、導入施設へのご紹介から継続治療まで対応が可能です。

MCIスクリーニングをお考えの方へ

「まだ元気だから大丈夫」と思っていても、認知症は発症の20~30年前から脳の変化が始まっていると言われています。症状が出てからでは対策が限られてしまいますが、早い段階でリスクを知ることで、予防の選択肢が広がります。

 

検査を受けたからといって、認知症になるかどうかが決まるわけではありません。しかし、「リスクを知る」ことは、将来への備えの第一歩です。

 

物忘れが気になる方、ご家族に認知症の方がいて心配な方は、京都市伏見区のやまな脳神経クリニックまでお気軽にご相談ください。

やまな脳神経クリニック

資格
  • 日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
  • 日本脳神経血管内治療学会 脳血管内治療専門医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 臨床研修指導医養成講習会 臨床研修指導医
  • 厚生労働省認定緩和ケア研修会修了
  • 京都大学 医学博士