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生活習慣病

生活習慣病と脳卒中の関係

「脳神経外科で生活習慣病?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、生活習慣病の管理は、脳卒中予防に直結する重要なものです。

 

当院の院長は、京都大学医学部脳神経外科で20年以上にわたり脳卒中治療に携わってきました。急性期病院では、一度治療を終えた患者様が脳卒中を再発して戻ってこられるケースを数多く経験しました。その中で痛感したのは、基礎疾患のコントロールがいかに大切か、ということです。

 

高血圧、糖尿病、脂質異常症、そして睡眠時無呼吸症候群といった生活習慣病は、いずれも動脈硬化を進行させ、脳卒中のリスクを高めます。そのため当院では、生活習慣病の管理にも力を入れています。

主な生活習慣病

主な生活習慣病として、下記のようなものがあります。いずれの疾患も自覚症状がないため、健康診断で異常を指摘されたら放置せず、早めに対策をとることが大切です。当院では、生活習慣の改善指導と必要に応じた薬物療法を組み合わせて管理しています。

高血圧

高血圧は、脳出血や脳梗塞の主要なリスク因子です。血圧が高い状態が続くと動脈硬化が進行し、血管が破れて脳出血を起こしたり、詰まって脳梗塞を起こしたりするリスクが高まります。自覚症状がほとんどないため「サイレントキラー」とも呼ばれ、知らないうちに血管へのダメージが蓄積していきます。

糖尿病

糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで全身の血管にダメージを与える病気です。動脈硬化を進行させ、脳梗塞のリスクを高めるだけでなく、心筋梗塞、腎臓病、網膜症など様々な合併症を引き起こします。初期には自覚症状がほとんどなく、症状が出る頃には病状がかなり進んでいることもあります。

脂質異常症

脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れた状態です。悪玉コレステロールが高い状態が続くと、血管の内側にコレステロールが溜まり、動脈硬化が進行します。これが脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まる病気です。近年、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高める生活習慣病として注目されています。

睡眠時無呼吸症候群と脳卒中の関係

  • 睡眠中に呼吸が止まると、血液中の酸素濃度が低下し、心臓や血管に大きな負担がかかります。これが繰り返されることで、高血圧や不整脈、動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。

     

    また、睡眠の質が低下することで、日中の強い眠気や集中力の低下、倦怠感などを引き起こします。交通事故や仕事中のミスにつながることもあり、生活の質に大きく影響します。

このような症状はありませんか?

  • いびきがうるさいと言われる
  • 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘された
  • 十分寝ているはずなのに日中眠い
  • 朝起きた時に頭が重い、頭痛がする
  • 夜中に何度も目が覚める

ご家族から「いびきがひどい」「呼吸が止まっている」と指摘されて来院される方も多いです。

当院での検査・治療

当院では、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査に対応しています。小型の検査機器をご自宅に持ち帰り、睡眠中の呼吸状態や血中酸素濃度を測定します。検査機器は2台ご用意しており、受付で貸し出ししています。

 

検査の結果、治療が必要と判断された場合は、CPAP(シーパップ)療法を導入します。CPAPは、睡眠中に鼻にマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を開いた状態に保つ治療法です。当院ではCPAPの導入から継続管理まで対応しています。

動脈硬化の検査

生活習慣病によって動脈硬化がどの程度進んでいるかを調べるために、当院では以下の検査を行っています。

頚動脈エコー検査

首の血管(頚動脈)に超音波を当てて、血管壁の厚さやプラーク(コレステロールの塊)の有無を確認します。脳梗塞のリスク評価に有効です。

血圧脈波検査(ABI検査)

両腕と両足首の血圧を同時に測定し、動脈の硬さや詰まり具合を評価します。血管年齢の目安を知ることができます。

脳神経外科で生活習慣病を診る意義

内科で生活習慣病の治療を受けている方の中にも、「脳卒中が心配」「MRI検査を受けたい」と思っている方は少なくないと思います。当院は、そうした方々の受け皿になりたいと考えています。

 

生活習慣病の管理を行いながら、脳や血管の状態をMRI検査で確認し、動脈硬化の程度を評価することで、将来の脳卒中リスクを把握することができます。かかりつけ医として生活習慣病を継続的に管理しながら、脳卒中予防にも目を配る。それが、当院が目指す診療のあり方です。

生活習慣病が気になる方へ

高血圧、糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群は、いずれも早期発見・早期治療が大切です。健康診断で異常を指摘された方、いびきや日中の眠気が気になる方、すでに治療を受けているが脳卒中が心配な方は、お気軽にご相談ください。

 

京都市伏見区のやまな脳神経クリニックでは、生活習慣病の管理とあわせて、MRI検査や頚動脈エコーなどで脳や血管の状態を確認することができます。「悪くなる前に」そのお手伝いをさせていただきます。

やまな脳神経クリニック

資格
  • 日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
  • 日本脳神経血管内治療学会 脳血管内治療専門医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 臨床研修指導医養成講習会 臨床研修指導医
  • 厚生労働省認定緩和ケア研修会修了
  • 京都大学 医学博士